1683年に
トルコ軍の包囲を打ち破った
ウィーンで、
トルコの
国旗の三日月になぞらえたパン、クロワッサンを焼き上げたという伝承がある(
村上信夫の『おそうざいフランス料理』にも書かれている)が、これは事実に反する。
Oxford Companion to Foodの編集者だったアラン・デイヴィッドソンによると、
20世紀初頭のフランスの料理本にクロワッサンの調理法が現れる以前の
レシピは一切発見されていないということである。前記の伝承が広まったのは
1938年に
Larousse Gastronomiqueの初版本を出版したアルフレッド・ゴットシャルクによるところが大きいという。この本の中ではこの伝承に加え、
1686年にオーストリアハプスブルク家が
ブダペストをトルコ軍から奪回した時に作られたのではないかという伝承を紹介している。
カプチーノの語源についても同じような伝承がある。
マリー・アントワネットが
オーストリアから嫁いだ時に、その製法が
フランスに伝えられた逸話がある。