述語に対して、述語が表す動作や状態の主体といった文法的意味を表す
格を
主格と呼ぶが、印欧語などにおいて主格の名詞句は文の先頭に置かれるともに、「I love him.」と「Mary loves him.」のように主格の名詞の変化に合わせて述語動詞の語形も変化させる。このように先頭に置かれ、述語と文法関係が一致する主格名詞句を
主語(subject)と、一部印欧語では呼ぶ。印欧語などの文構造は主語と述語の主述関係によって形成されている。ちなみに対格の名詞句は文法関係上、
目的語と呼ばれ、
英語などは主語・述語・目的語の
語順になっている。
日本語などの
言語では格を
助詞によって表す。日本語において主格は「が」という
格助詞によって導かれるが、「が」による名詞句は必ず先頭に来るとは限らず、先頭に置かれるのは「は」という助詞によって導かれる名詞句である。この名詞句はその文で(あるいはそれ以降の文も含めて)
主題(topic/theme)として取りあげられるものを表す。主題は主格とは限らず、例えば「私はご飯を食べた」では主格であるが、「ご飯は私が食べた」では対格である。このように日本語の基本的な文構造は主題と述語による題述関係によって形成されている。